国際基督教大学(ICU)は英語に特化しているということで有名です。
特にEnglish Liberal Arts、通称 ELA。
ICU1年生がまず一番最初に通過しなければいけない難問。
そんな大事なELAについて現ICU生でELAプログラムを無事済ませた僕がELAについて徹底解析していきます!
ICUのELA①:ELAのストリーム
ICUにはELAプログラムがあり、そこで英語で様々なことを学びます。
ELAは4つのストリームに分かれており、入学前のTOEFL ITPの結果によって適したストリームに所属します。
※2020年度からはコロナによってエッセイになりました。
各ストリームによって講義数が違い、ストリームが低いほどその数が多くなってきます。
週4ELAなんてことも....
ストリーム内でもクラスがあり、1クラス約20人くらいで構成されています。
→クラスの仲間をセクメと言ったりします。
ICUのELA②:ELAの種類
ELAには合計4つの科目 があります。
ARW: Academic Reading & Writing
AS: Academic Skills
RCA: Reading & Content Analysis
RW: Research Writing
合計4つですが、所属しているストリームによって授業する科目数が変わります。
科目 | ARW | AS | RCA | RW | 合計 |
ストリーム1 | ○ | ○ | 2 | ||
ストリーム2 | ○ | ○ | ○ | 3 | |
ストリーム3 | ○ | ○ | ○ | ○ | 4 |
ストリーム4 | ○ | ○ | ○ | ○ | 4 |
それぞれどういったことを勉強するのか紹介していきます。
ARW: Academic Reading & Writing
ARWはAcademic Reading & Writingの略です。
アカデミックな文章を読み、それについてグループディスカッションやエッセイなどを行い、英語での批判的な考え方や文章能力を高める講義です。
基本的には入学した新一年生に配られるELAの本を使い講義を行います。
そして授業や課題を通して本を読み込んでいきます。
気づいたところや面白いところ、ディスカッションのポイントになりそうなところに印をつけます。
逆に意味が分からなかったり、知らない語彙が出てきた時にもマーカーで引きながら学習を進めていきます。
たいてい宿題で本を数十ページ読み、授業内でグループディスカッションを行います。
またたまに課題で読んだ本の内容について小エッセイを書かされたりもします。
きついです。
AS: Academic Skills
ASとはAcademic Skillsの略です。
今後の大学生活で必要になってくる、引用の仕方、分かりやすいプレゼンの仕方、google関連 (documents, drive, slide, classroom, etc)の使い方を学ぶ講義です。また実際にプレゼンテーション、ディスカッションなどを通し、必要なアカデミックスキルや知識を学びます。
これは基本的には楽な単位で、友達とふざけながらやることができます。
RCA: Reading & Content Analysis
RCAとはReading & Content Analysisの略です。
ARWと同様アカデミックな文章を読むのですが、RCAではより深く読み込みます。意味の意味の深掘りや分析をしたりします。
まだ英語のアカデミックな文章になれていないストリーム3と4の学生が受講します。
RW: Research Writing
RWとはResearch Writingの略です。
RWではELAプログラムの最終形態と言われています。
RWでは複数の分野があり、そこから好きな分野を選びます。
そしてその分野について5ページくらいのエッセイを1学期間かけて書きます。
担当の教授と数回話し合い、エッセイに磨きをかけていきます。
また同時並行でその分野について教授が講義を行いプレゼンやディスカッションをします。
僕はResearch Writingで "Media" の分野を選択しました。
講義内では教授がMediaについて様々な概念や例題を挙げ、それについてディスカッションを行いました。
課題ではMedia関連の面白いと思った記事や例題などを見つけ、みんなの前でプレゼンテーションをしました。
最後とはいえ容赦がありません。
ICUのELA③:ELAの本
先ほどあげた写真のように、一年生はICUが提供する THE ELA READERを用いて講義を受けます。
なんと毎年その色が変わるそうです!僕たちの代は緑色でしたが、一個下の台はピンク色でした。
新一年生の色は何になるのでしょう!
ICUのELA④:ELAの勉強の仕方
技能
語彙はELAの本を読む以外にも自習で高めていくことをおすすめします!
- IELTS / TOEFLの本
- ニュースに出てくる単語など
スピーキングは実際に発言する機会があるので、たくさん発言をし力をつけていきましょう!
ライティングは課題や宿題などがあるので、少しづつ高めていきましょう!
またライティングサポートデスクというエッセイなどの手助けをしてくれるサービスがあるので、活用するのもいいでしょう!
ELAの成績
ELAの成績について、オールAだった生徒に聞いたAを取る方法がこちら!
毎授業発言をする
宿題を提出する
面白いを残す
鋭い指摘があるエッセイを提出する
教授と仲良くなる
ELAは絶対評価なので自分がいかに努力できるかだと思います!
※ちなみに筆者はやらかしてCを取りました!
ICUのELA⑤:ぶっちゃけ英語は上達するか、ぶっちゃけ〇〇次第
ぶっちゃけ学生次第です。
ICUは英語が特に有名でELAプログラムを通して英語力を伸ばしたい学生は多いと思います。
しかし実際にELAプログラム自体が英語力を上げる効果があるかと言われればイェスと断言できません。
それは学生にかかっているからです。
ELAプログラムには4技能を高めるリソースや環境が整っています。
本や学術書を読むことで Reading力は高まります。
先生の話やディスカッションを通して Listening力は高まります。
プレゼンやディスカッションなどを通して Speaking力は高まります。
エッセイやコメントを書くことで Writing力は高まります。
しかし、ただ宿題をこなすためだけに授業に参加していたり、集中してなければもちろん上記の能力を鍛えることはできません。
中高のようなテストや宿題のための勉強になってしまうからです。
同様にELA以外での場所でも自発的に英語を使う環境や機械を持っておくことも大きな鍵です。
ただELAたけで満足せず、あらゆる場面で英語と触れ合いましょう。
ICUともいえどELAはたんなる手段であり、全生徒の英語を高めてくれる万能剤ではありません。
自発的に勉強をし英語力を高めましょう!