先日大学から封筒が届いた。そこには振り込み依頼書と一緒に学費の明細書が入っていた。
始めて見た明細書だったので、気になって中身を拝見させていただいが、僕は唖然とした。
大学からの明細書を見て欲しい。↓
振り込み依頼書の右上に記載されている数字を見た。470,000円と書かれていた。これが今回の学期の学費だった。
この明細書の内容は2021年の春学期の明細書だった。
春学期は4月9日から始まり、6月30日に終わる。授業は平日なので春学期の合計は57日になる。
春学期の学費を57日で割ると、1日8368円。つまり約8000円強だ。
始めてこの数字を見たとき、驚きと焦りと恥が同時に複雑に絡み合って自分の全身を襲った。
1日8000円という数字は大学生の1日フルで働いた時と同じくらいの給料になる。全力で9、10時間働いて得たお金が毎日毎日吸い取られていく恐ろしさに僕は驚愕してしまった。
今3学期ということはその前の1、2学期も同じくらいの学費が吹っ飛んでいったのだ。1日約8000円、学期の合計約480,000円が2回家族の財布から抜き取られていった。そしてそれは僕が卒業するまであと9回あるのだと考えた時、リアルに汗をかいてしまった。
こんな僕を高い学費を払って通わせてくれる親に対し今までで一番深い感謝の念を抱いた。しかしそれと同時に恥を感じてしまった。僕はなんて情けない。親が一生懸命働いて得たお金を僕に投資してくれているのに、自分は何をやってきたのだろうか?
だから僕は決めた。
「学費の元を全力で取る」と
ではどのようにして学費の元を取るのか?今回はそのことについて全力で考えたい。
全力で学費の元を取る方法
1:施設を使いまくる
学校には学生が快適に楽しく過ごせる様にいろんな施設が建てられている。施設とは学校の魅力となる要素の一因だろう。まずはこの施設を全力で使いまくることを勧めたい。
まずは図書館だ。僕の通っているICU大学では雑誌、洋書、邦書、資料、電子書籍、など品揃えが抜群だ。新聞なんて日本の新聞からアメリカの新聞、中国の新聞まで取り揃えている。これほど充実している図書館を使わないなんてもったいない。
普通本は一冊1500円、雑誌は定期購買すると数万円する、新聞も同じくらいするだろう。僕はどんなものにでも面白そうなものは片っ端から買っているが、振り返ってみると大きな出費だ。
逆に図書館で本や雑誌を読むことによってその分節約することができる。卒業するまでは図書館にある書物は実質全部無料なのだ。これほど素晴らしいサブスクリプションは大学の図書館以外ありえないだろう。
節約することができると同時に読書の費用対効果も忘れてはいけない。読書は最高の自己投資である。これは全ての学生に知って欲しい格言だ。書物にはどんな形であっても得られるリターンは無限大だ。新聞であればその日に起こったニュースを幅広く知ることができる。雑誌であればトレンドや自分が好きなニュースを知ることができる。本であればどんなジャンルで人生を変える学びを得ることができる。そして読書から得られた知見や知識は無限大の可能性を秘めている、つまり無限大のリターンを持っているということになる。
ジャンルはなんだっていい。グルメや趣味の雑誌でもいいし、小説でもいい、ちょっと背伸びをして新聞や難しそうな学書を読んでみてもいい。とにかく図書館に行って本を読みまくって欲しい。
図書館に行って本を読みまくればもう十分元は取れると思うので言いたいことは言えた。しかしそれ以外の要素も考えてみたい。
健康的な身体になるためにジムに行くことも元が取れる。筋肉、持久力、代謝を高めるほど身体的に素晴らしいリターンを得る方法はジムを行く以外にない。これらの要素を向上させることで免疫力が上がる、良い睡眠を取れる、爽快な気分を得られる、といったメリットがある。
何よりも大事なのは筋肉を付けるということだ。これは男女問わず全員に対して言えることだ。筋肉は最強だ。筋肉をつければまじで世界が変わる。僕も筋トレを始めてから世界が変わった。これは今度考えたい。しかしジムに行って筋トレをすれば学費の元を取る一つの要因になることは間違えない。
2:人に出会う
人脈という言葉は好きではないが、その大学でしか出会えない人と関わることも大切だ。
人としっかりとした繋がりを持てばいつかリターンが帰ってくる、そしてそこで出会う人たちは大学よりも高い価値を持っているはずだ。
ICU大学は一般受験や推薦、帰国性、留学生と多種多様な学生で溢れている(今はコロナで感じることはできないが)。まさに人種の坩堝だ。勉強一筋の人や、授業をサボって旅ばっか行ってる人、起業してる人、アフリカに学校を作った人、本当に感銘を受ける人ばかりだ。
そんな人たちと仲良くなることは素敵な投資だと僕は思う。損得関係ではなく純粋に心から尊敬し合うことができる人。そんな人と関係を結ぶことはとってもファンタスティックだ。同期や先輩と仲良くなろう。社会に出たら関わることができない人たちがいるという環境は滅多にない。そんな人たちと触れ合うことで大きな学びを得られるかもしれない。仲良くなり、自分も同じ様な人生を歩むかもしれない。とにかく人と会ってみることがファーストステップだと思う。
ここで留意しておきたいのが、損得だけで成り立っている繋がりなど毛糸よりも容易く切れることだ。心から尊敬できる人、信頼できる人と繋がろう。
3. 勉強する
大学は勉強をする場所だ。自分が気になった学問や分野を追求し、それを将来なんらかの形で役に立たせるために勉強している。
勉強することによって良い成績を手に入れることができる。これは将来大学を卒業し、就職したときに使えると思っている(まだ就職をしたことがないので分からないが)。良い成績を取れば奨学金や制度が使えることだったある。
逆説的に良い成績を手に入れようと頑張れば自ずとその学問が好きになってもっと勉強することになる。
また勉強することによって教養が増える。教養とは生きる上において大事な知識で、資産だ。一つ新しいことを学ぶだけで物事の捉え方だったり、考え方、行動が変わることもある。
勉強に即効性は必ずしもない。明日から使えるものもあれば偶然的に使えたという場面も多々ある。
しかし勉強することで良い成績を取り、教養を身につけることができれば十分元は取れるだろう。
4. サービスを使いまくる
大学には様々なサービスを提供してくれている。
例えばICUは
ライティングサポートデスク
アカデミックプランニングサポート
IBS(ICU Brothers and Sisters)
教員アドバイザー制度
他大学との連携
進路支援
施設の利用
などを提供している。
これだけ学費を払っているのだからその分のサービスはとっても充実している。逆にそれを知らないで使わず卒業してしまうのはもったいない。
全力でサービスや施設を使い元を取ろう。
<1日の自分の単価を授業より高くするべき>
最後に意識高い系なことを考えてみる。
1日8833円の授業料は確かに高い。学生に取っては高いと思う額が毎日消えていく。これほど深刻な経済的な苦痛はないと思う。これまで学費の元を取る方法を考えてきたが、伝えたい本質的な部分は「1日の生産性を学費よりも高くしよう」ということだ。物理的に8833円以上稼ごうということではない。体感的に8833円以上のことをしようということだ。
普通学生の時給は1100円くらいだ。8833円以上稼ぐには9時間以上働かなければならない。それも毎日だ。そんなの心身ともにほぼ難しい。
しかし読書や勉強、人と関わることによって将来膨大なリターンを得ることができる。なぜならそれらのリターンは時給の1100円と違って無限大だからだ。
自分が努力をすればリターンはそれ相応になる。読書や勉強をすれば、そこから得た知識から莫大な利益を得られるかもしれない。人と繋がることで人生を変える出会いがあるかもしれない。これらの無限大のリターンは日割り計算すると圧倒的に8833円よりも高いだろう。
ちなみに1番の効果があるのは読書だ。読書は教養の倉庫のようなもので、読めば読むほど自分の人生を変える知識に出会える。もちろん読書が全てではない、人と出会うことも大切だ。ただ何かすぐに元を取りたいなら図書館に行って欲しい。
<卒業までの残り3年間>
僕は卒業するまであと残り3年しかない。なんとなく過ごしてたらあっという間に卒業してしまうだろう。卒業した頃には合計5,724,000円を使ったことになる。
僕はそれまでに5,724,000円以上の価値を生み出し元を取ることができるだろうか?
しっかりとそれ以上の何かを成し遂げてみたい。